としまえんのフライングパイレーツ
遊園地の楽しさに味をしめた娘と僕は、そこそこのスリルを味わえそうな乗り物を求めて、
豊島園に行ってきた。
前回の恐怖体験を覚えている体が、「あれは絶対無理だな。」と感じる乗り物を瞬時に判断する。
それらのヤバそうなものを避け、手頃そうな乗り物にじゃんじゃん乗ってみた。
???
何か物足りない。楽しいけど、物足りない。
娘に「あれ、行こうよ。」
前回、心臓が止まった東武動物公園の「カワセミ」に似たタイプのジェットコースター。
娘は「ヤダ、無理。」と言ったが、何回かのやり取りの中、
「黄色いの(カワセミ)より、全然高さもないし、大丈夫そうだよ。」
「そうだ、メガネを外せって言われなかったら、のろうよ。」と言い説き伏せ並んでみた。
「ヤダよー。無理。乗りたくない。」とず〜っと言っていた娘だが、
いざ、乗ってみると拍子抜け、「おもしろい、もいっかい乗ろう!」
「じゃ、あっちも大丈夫じゃない?」
「いや、無理!無理!」
「大丈夫だよ。全然高さないし。」
「わー、楽しい!!」
「じゃ、じゃ、あれも行っちゃおうよ。」
「さすがに、あれは無理だよーーー!」
「あれは、怖いよねー。」
「怖いけど乗ってみたくない?」
「乗ってみたいけど、怖い。」
「怖いけど、乗ってみたいよね。上(空)を見てれば大丈夫だよ。」
真ん中にて、最初の乗船。
「ぎゃーーー!」娘はずーっと叫んでいました。
まさしく絶叫。
絶叫するたびに、前にのっていた学生が大笑い。
降りた時には、係のおねえさんも思わず笑っていました。
「怖かったけど、気持ちよくない?」
その後、娘は、何回も何回も乗りました。
ビビリーだった娘は、最後には、
「何で5時で終わりなんだよ、イルミネーションの意味ないだろ!せめて8時まではやれよ!」
と悪態をつけるほど、絶叫系が楽しくてしょうがないほどに成長したのでした。
人間ってすぐに慣れる生き物なのですね。