友人の小松崎画伯が、個展を開きます。
東京神田のピナコテーカギャラリーです。
2015/11/20-29 11:00-18:00
絵画には始まりも終わりもない。なぜってそれは万物の輝きそのものだから。
2回目となるデッサン展。
前回は「鉛筆のちから」と題し皆様にご覧頂きましたが、
今回は水性、油性、カラーペンによる「デッサンと色」を主たるテーマに取り組みました。
ペンによる一発勝負は自分とのギリギリの葛藤であり個人的な悦楽の世界でもありました。その軌跡展です。
デッサンへの本格的な取り組みは美術研究所へ通い始めた16歳のころに遡ります。
芸大の学生だった時もまた現代美術をやりながらも常にデッサンの良し悪しを作品の表現に求めていました。
イギリス、フランス留学期も、かの巨人たちの圧倒的なデッサン力の前に絶望。探求。感動。その繰り返しでした。
そして何よりも私の前にデッサンの基を説いてくれたのは画家であった父でした。
これらのベースの出会い、教えがなかったら今の私のデッサンは無かったことでしょう。
そして過去から現在まで、描いて描いて描きまくる日々を送りながら自分なりのオリジナルな線が少し引けるようになったかと思います。
この先も続くデッサンへの挑戦は自分の中の永遠性への答えを求める旅です。
その私のドラマの片鱗をどうぞお楽しみください。
皆様の人生のドラマが幸多きことをお祈りします。
2015年 小松崎徹郎
アーカイブした初個展を終えた後、線の大切さを強く感じた小松崎は「鉛筆の力」と題し素描展を開いた。
迎えた2回展で今の作風に取り組み力作を発表した後、今一度モチーフに鉛筆一本で正面から立ち向かった。
そして、限り無い芸術の世界に挑む覚悟を決めた。
彼は毎回筆を持つ事が研ぎ澄まされた創造性とオリジナリティを生み出し、無駄を削ぎ落としていく信じている。
だからこそ今回の作品は決してプロセスでは無くデッサンと色に託した線上の軌跡となる大切な作品となったのであろう。
2015年10月吉日
小松崎徹郎展実行委員会 浅井博司